2017年6月28日水曜日

琉球初版-再販-不発行

Lot 187-189 琉球最初の正刷切手 初版から未発行第三版まで

第1次普通切手 不発行第三版 再販の上に編目印刷を加刷。ヒンジ跡なし極美品。日本関連地域切手カタログに不発行の記載あり。琉球側の切手印刷追加発注に際し、大蔵省印刷局が印刷、加刷を施したもので、最終的に不発行に終わった。出品者リーフによると『沖縄民政府より切手の注文を受けた大蔵省印刷局は、注文の枚数が余りに少なかったので間違いだと思い、注文枚数の10倍を印刷した。その誤印刷に際し、当時の日本で使用されていた高額の取引高税印紙と同様の網目模様を印刷し、次回の発注に備えていたが、図案改正の第二次普通切手が発行されることになり、最終的に不発行に終わった。』とある。日本においては取引実績が少なく、米国にいくつかの例が報告されている。青味斑点と赤味斑点の二種類があ る。初期の琉球フィラテリーにおける至高の品。

初版から第三版までがオークションで一度に揃うことは、まずありません。第三版がとても珍しく、市場に流通することがほとんどないからです。初版ロットは1円がかなり濃く、30銭は淡色なので、シェード的にも面白いです。10銭の銘付10枚ブロックがあるので、定常変種も抑えられます。一度に初版、再販、不発行を揃えるのもいいかもしれません。









2017年6月22日木曜日

オークションマテリアルのご紹介 宮古島paid印

Lot 182  琉球スタンプレス  最低値20,000円

料金収納印(スタンプレス)書留内容証明郵便使用例 宮古島22.7.1 宮古島局Paid印使用3円料金 宮古島局では戦前使用印顆を継続使用し、1947年当時でも昭和年号表記であった。 3円料金は宮古地区の料金 paid印使用例は稀少

宮古島局でのpaid印使用例は、航空便でよく知られていますが、内容証明とは驚きです。1947年当時も昭和年号で、22年となっています。鮮明で、大型な、希少な使用例です。
これまでに2通見たことがありますが、消印の状態は一番良いと思います。
果たして何通あるでしょうか。



2017年6月21日水曜日

オークションマテリアルのご紹介 新発見の戦後欧文印

Lot 160 月活字がローマ字の欧文櫛型印の郵便使用例。高知、神戸中央に次ぐ第3の使用局。新発見。郵便使用極希少 最低値20,000円


このタイプの消印は、郵便消印百科事典(鳴美)によると、式紙印として使用される消印で、郵便使用例は高知と神戸中央しか発見されていなかった。また両消印は金属印だが、この札幌の消印は日付活字などにゴム印の特徴を有しており、郵便使用としては新発見のタイプである。
1956 世界卓球記念切手 単貼、欧文櫛型 SAPPORO 26 V(?) 56 JAPAN。10円=印刷物料金(1951.12.1-1961.9.30)

戦後関係のコレクターの反響が大きかった裏表紙のマテリアル。新発見で、消印カタログにはこれまでに記載がありません。SAPPOROの新発見の使用例は鮮明で、記念印刷物単貼という素晴らしい組み合わせ。封書10円時期の記念切手コレクターにとっても決して無視できないマテリアルです。


2017年6月19日月曜日

オークションマテリアルのご紹介 菊支那字全種

Lot 46-63 在中国切手 未使用製造面バラエティ 5厘-1円 未使用

戦前日本ゼネラルコレクターの、支那字入りのストックに光を当てました。長年の収集は、どちらかといえば数をあつめたものでしたが、目打を分類すると、シェードもよく揃うことがわかりました。目打分類をしての出品です。残念ながらコンパウンドはありませんが、全てを買えば、一発で相当なコレクションが完成します。最低値すべてで6万円。ぜひふるってご入札ください。


2017年6月16日金曜日

オークションマテリアルのご紹介 菊10銭 在中国局の無加刷使用例

Lot.45 在中国局 無加刷 菊切手の在中国日本局における使用例。日専によるとごく少数しか報告されていない。初年度使用   
最低値30,000円


菊10銭、中型年号2字 SHANGHAI 99.MAR18 IJPO。YOKOHAMA, VANCOUVER経由バージニア州STAUNTON宛て外信書状。米国内でテキサスへ転送、到着印:TEMPLEITEX APR.14 1899。
在中国日本局では、手彫切手の一部や小判切手、記念切手も発売されたが、こと菊切手に関しては、1899年(明治32)の発行時には従来の小判切手の在庫が多く、また一年後の1900年(明治33)に支那字加刷切手が発行されたため、無加刷の使用例がほとんど報告されていない。 

在中国局のマテリアルとして、文句なしの珍品です。記述の通り在中国局での無加刷使用例は大変少なく、郵便史的にも、菊切手のコレクションにも貴重なマテリアルです。支那字切手のコレクションのフォアランナーとして切手展の作品に組み込めばワンランク上のコレクションが出来上がります。








2017年6月15日木曜日

オークションマテリアルのご紹介 樺太郵便史

Lot 32  樺太発外信葉書、希少  最低値5,000円

田沢・新毛・輪転3銭(1926) 横ペア、櫛型印 樺太・小沼 11 8 20 (1936)。ハンガリー・ブダペスト宛て外信葉書。外信葉書料金6銭(1925.10.1-1937.3.31)

どの時代であっても、樺太の外信は希少です。それも外信葉書でハンガリー宛と気の利いた使用例。豊原、大泊など大局ではなく、亜庭湾岸の小沼局使用。樺太農業試験場のあった小さな街です。樺太は欧文印の実例はないので、和文印の抹消が普通なのです。それも小局で、よくぞ残っていたものです。樺太郵便史のコレクションにアウトゴーイングの外信便は必須かと思いますよ!





2017年6月14日水曜日

オークションマテリアルのご紹介 軍艦郵便 最初の航海

Lot 9  最初の軍艦郵便 第26回遠洋航海(明治39.2.15-39.8.25)希少 
最低値 5,000円

菊1.5銭(1900) 紫櫛 KOBE 21 5 26 到着印として丸一 安芸 江田島 39.5.23。本航海直前に「豪州方面へ派遣の帝国練習艦隊と閉嚢郵便物交換開始の件」が発せられ(39.2.6)日本で初めて軍艦郵便の取り扱いが開始された。開始から一年強の間の軍艦郵便は、その都度通牒を発して取り扱いが定められていた時期の使用例。江田島海軍兵学校宛。I am at Townsvile next I will cruise for Melbourneと書込あり。差立日付は、4/27と記載。

軍艦郵便の第一回航海時に差し出された葉書です。江田島海軍兵学校宛で、呉の初期櫛型中継印が押され、江田島の丸一到着印が押されています。裏面は絵葉書で、ルックスも申し分ありません。第一回航海の使用例は専門書に写真掲載がありますが、実例はほんの僅かかと思います。


2017年6月13日火曜日

オークションマテリアルのご紹介 手彫別配達

次回オークションの注目のマテリアルをご紹介いたします。

Lot 1 松田10銭別配達単貼       最低値 100,000円



桜10銭(松田)(1872) 記番印 子第壱号。到着印:二重丸N2B2 東京 (8)年・七・一二・ろ。東京浅草田原町壱丁目 和田宛て。別配達・大至急。10銭=2銭:書状+8銭:東京別配達料金(明治7.1.1-8.12.31)東京のN2B2は8年7月より使用されている。

貴重な松田10銭単貼です。
小型なエンタイアですが必要なデータはしっかり備えています。子第壱号は大阪局で満月。証示印はN2B2の初月使用例。手彫単貼のエンタとしても、急速郵便史の初期マテリアルとしても映えるマテリアルです。






2017年6月1日木曜日

カタログの東京初配布と地方配布状況

今週末、押上の東京スカイツリータウン内郵政博物館にて、昭和切手展が開催されますが、当会場での配布が東京で最初のカタログ配布となります。すでに大阪下見会では300部が完全になくなり、郵送有料会員の皆様への発送も完了いたしました。オールカラー38ページの内容で、前回の2.5倍近いロット数です。来週末はスタンプショウヒロシマでも配布しますから、ここ3週間で大阪、東京、広島の3都市で数百部をお配りすることになります。大阪では名古屋の有名なコレクタ−に名古屋の郵趣会での配布を数十部ご協力いただくことができました。各都市の即売会や郵趣会での配布も歓迎いたしますので、ご希望の方は以下アドレスまでご連絡ください。次回より本ブログでは出品マテリアルの紹介をいたします。オススメを余すとこなくご案内いたしますので、お楽しみに!











































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オークション総合・出品のご相談は
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郵送での送付先
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スタンペディアオークション オークショニア 木戸 裕介

※第二回フロアオークション※
2017/7/17(月・祝)全日本切手展特設会場 16:00より開催

年四回のフロアオークションを開催中。
手彫から外国まで幅広くお取り扱いいたします。
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